シンガポール

日本人がシンガポールに移住する・働くメリット&デメリットまとめ

今回はシンガポールに在住の筆者がシンガポールに移住する・働くメリットとデメリットについて、実体験を基にお話します。
※永久居住権ではなく、就労ビザでシンガポールで働くことを想定しています。

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Contents
  1. はじめに
  2. シンガポールに移住する・働くメリット30選
  3. シンガポールに移住する・働くデメリット10選
  4. さいごに

はじめに

近年、日本の富裕層がシンガポールに移住するという話をよく耳にします。実際、直近ではオリエンタルラジオの中田敦彦が家族でシンガポールに移住してきたことは大きな話題となりました。今回は、東南アジアにおいて注目の的となっているシンガポールに移住する・働くメリットやデメリットについて、シンガポール生活4年目の筆者がまとめてみました。

※あくまでも個人的に考えるメリット&デメリットであることをご了承ください。

シンガポールに移住する・働くメリット30選

ここではまず、シンガポールで移住する・働くメリットについてお話しします。

メリット1:給与が高い

日本の新卒で大手企業に就職する場合、一般的な給与は額面で25万円程度ですが、もし日本人の新卒の方がEP(Employment Pass)、つまり就労ビザを取得してシンガポール働く場合、最低でも5,000SGD(約43万円)の給与が保証されます。金融機関に関しては5,500SGD(約48万円)です。日本の2倍とまでは言いませんが、給与面で大きなメリットがあるのです。更に、シンガポールは、額面・手取りという概念がないので、額面の金額がそのまま銀行口座に給与として振り込まれます。給与水準が日本の比べても高いことは、シンガポールに移住する・働くメリットと言えるでしょう。

※2022年3月時点での水準であり、今後変わる可能性があります。また、Sパス(S-pass)・WP(Word Permit)という就労ビザであれば、給与水準は低くなります。

メリット2:治安が良く、かなり安全

シンガポールはアジアの中でも最も犯罪率が低い国の一つです。女性が一人で夜に出歩いていても全く問題がありません。デモが起こったりと政治的に不安定な国が多い中、治安がよく安全ということは、シンガポールに移住する・働くメリットと言えるでしょう。

メリット3:交通の便が良い

シンガポールの交通の便は、日本にも引けを取らないくらい良いです。MRT(電車)の線路も拡大中ですし、バスも至るところで走っています。交通の便が良い点は、シンガポールで生活するメリットと言えるでしょう。

メリット4:所得税が安い

シンガポールの税金は日本と比べると驚くほど安いです。所得税の安さは、シンガポールに移住する・働くメリットと言えるでしょう。

メリット5:投資しやすい(キャピタルゲインが非課税)

日本で株式投資等を行う場合、20%以上の源泉徴収税がかかりますが、シンガポールにおいては全てが非課税です。キャピタルゲインが非課税で投資に最適な環境があることは、シンガポールに移住するメリットと言えるでしょう。

メリット6:多国籍の料理を楽しむことができる

シンガポールは本当に国際色が豊かな国で、様々な国の人々が互いを尊重し合いながら生活しています。それに伴い、シンガポールは「食のパラダイス」と言われるほど多様な国の料理を楽しむことができます多国籍の料理を楽しむことができることは、シンガポールに住むメリットと言えるでしょう。

メリット7:医療費がかからない

この点については働く企業の福利厚生によって多少の差はありますが、一般的な風邪で病院に行く場合の診察代や薬代は、企業の従業員保険が適用され、一切自己負担の必要がない企業が多くあります。また歯科に関しても、企業がDental Insuranceをかけてくれていることも多く、定期的な歯のクリーニングも無料で出来てしまいます。一般的な医療費が一切かからない点は、シンガポールに移住する・働くメリットと言えるでしょう。

メリット8:多国籍で優秀な人たちが集まっている

シンガポールには日本では決して会うことのできない優秀な人材が多く集まっています。優秀な人たちと仲良くなると日々刺激をもらえ、自身のモチベーションにもなります。優秀な人材が集まっているということは、シンガポールに移住する・働くメリットと言えるでしょう。

メリット9:グローバルな環境がある

シンガポールには、本当に様々な国の人たちが生活しています。シンガポール人、インド人、マレーシア人、インドネシア人はもちろん、世界中の人たちがアジアの中心であるシンガポールに集まってきているのです。グローバルな環境があることは、シンガポールに住むメリットと言えるでしょう。

メリット10:英語と中国語を同時に学べる

海外で生活するならその国の言語も一緒に習得したいですよね。シンガポールには普段の英会話の中にも中国語が混じったりするので、英語と中国語を同時に学ぶことができる環境があります。このことは、シンガポールに住むメリットと言えるでしょう。

メリット11:Medical Leaveをフルで使える

祝日や有給が比較的少ないことで知られているシンガポールですが、Medical Leaveを従業員へ与えるよう全企業に義務付けられています。このMedical Leaveは、病欠の場合は14日まで、入院を含めて最大60日まで適用可能なため、仮病を使って仕事を休んだり旅行に行ったりすることも可能です(企業経営者からすると良くありませんが・・・)。Medical Leaveをフルで使える環境があることは、シンガポールで働くメリットと言えるでしょう。

メリット12:タバコをやめるきっかけになる

シンガポールのタバコの値段は、日本の約1.5倍です。そのため、シンガポール移住を機に禁煙する日本人は多くいますタバコをやめ、健康になるきっかけがあることは、シンガポールで移住するメリットと言えるでしょう。

メリット13:お酒をやめるきっかけになる

シンガポールのレストランでお酒を飲もうとすると、ビールでも一杯1,500円ぐらいするなんてこともよくある話です。そのため、シンガポール移住後お酒をやめたという人も少なくありません。お酒をやめて健康な身体を手にするきっかけがあることは、シンガポールで移住をするメリットと言えるでしょう。

メリット14:タクシー代が安い

シンガポールのタクシー代は、先進国とは思えないほど安いです。そのため、飲み会などで終電を逃しタクシーで帰宅する場合でも、高くても2,000円を超えることはありません。タクシー代が安いことは、シンガポールに住むメリットと言えるでしょう。

※中心部から田舎エリアまで深夜料金で帰宅する場合は、最大で3,500円ほどかかる場合があります。

メリット15:空港までの距離が近い

シンガポールは非常に小さな国のため、どこに住んでいようとタクシーで30分もあれば空港に着いてしまいます。そうなると海外旅行にも行きやすいですよね。シンガポールのどこに住んでいようと空港までの距離が近いことは、シンガポールに住むメリットと言えるでしょう。

メリット16:海外旅行が安い

シンガポールに多数のLCC(格安航空会社)が乗り入れており、とても安価に海外旅行に行けます。最安値をお伝えすると、約400円もあれば隣国マレーシアに行けてしまいます!?海外旅行のコストが安いことは、シンガポールに移住するメリットと言えるでしょう。

メリット17:服をたくさん買う必要がない

シンガポールには四季がありません。女性でも年中ラフな格好をしています。四季がないことから衣替えも特に発生しないため、新しい服を季節ごとに買う必要もありません。服を買う頻度が減り節約できることは、シンガポールで暮らすメリットと言えるでしょう。

メリット18:コンドミニアムにプールやジムが付いている

これはシンガポールにおいてコンドミニアムというレジデンスマンションに住む方にとってのメリットですが、シンガポールのコンドミニアムには一般的にプールやジムが付いており、居住者ならいつでも無料で使用することができます。コンドミニアムにプールやジムが付いておりQOLを上げることができることは、シンガポールに住むメリットと言えるでしょう。

メリット19:BBQがいつでもできる

シンガポールにはコンドミニアムや公園をはじめ、BBQ可能な場所がたくさんあります。日本でBBQが出来る場所は限られていますが、シンガポールには至るところにBBQキッドがあり気軽にBBQを楽しむことができます。BBQがいつでも楽しめる環境があることは、シンガポールに住むメリットと言えるでしょう。

メリット20:24時間営業のお店が多い

日本の場合、深夜にお腹が空いたらコンビニや一部のファミレスくらいしか選択肢がありませんが、シンガポールには24時間運営の屋台やホーカーが少なくありません。このように外食文化が発達していることは、シンガポールで移住するメリットと言えるでしょう。

※コロナの影響で24時間の営業を取りやめているお店も多くあります。

メリット21:花粉症がない

日本で花粉症に悩まされていた人も、シンガポールに移住すれば一安心。シンガポールで花粉症だと言っている日本人を聞いたことがありません。花粉症がないということは、シンガポールに移住するメリットと言えるでしょう。

メリット22:人間関係で悩むことが減る

駐妻の会には現在も様々なヒエラルキーが存在するようですが、シンガポールでは人間関係で悩むことが大幅に減ります。現地の人々はかなりドライですし、シンガポールに住んでいる日本人も変わった人たちが多いので、気が合う人とだけ付き合うことが可能です。人間関係で悩むことが減ることは、シンガポールに移住する・働くメリットと言えるでしょう。

メリット23:カジノに通い放題

日本では賭博系の娯楽というとパチンコや競馬くらいしかありませんが、シンガポールには大きなカジノが2つあります。シンガポールに住んでいる日本人でも毎週カジノに通っている人は意外と多い印象です。いつでもカジノに通うことができるのは、シンガポールに移住するメリットと言えるでしょう。

メリット24:帰国時に一目置かれることが増える

一般的な日本人から見て、シンガポールで働くということは「すごい」ことに見られる傾向があるようで、「シンガポールで働いている」ことを日本に住んでいる人たちに言うと一目置かれる機会が増えます。そして、それは自分自身の自信にも繋がります。このことは、シンガポールに住むメリットと言えるでしょう。

メリット25:LGBTにも優しい

LGBTに厳しいイメージがあるシンガポールですが、近年では自分がLGBTであることをスピークアップできる人もかなり増えてきている印象です。近年日本でもLGBTへの関心は高まっているもののまだまだです。LGBTにも優しいということは、シンガポールに移住するメリットと言えるでしょう。

メリット26:起業しやすい環境がある

シンガポールには多くの日本人起業家が集まります。法人設立の要件が他の国と比べて比較的シンプルなことに加え、法人税等が安いことが大きな理由として挙げられます。起業しやすい環境があることは、シンガポールに移住するメリットと言えるでしょう。

メリット27:自然災害が少ない

シンガポールには、日本のように地震や津波、台風などの自然災害はありません。唯一あるのは、インドネシアの森林伐採の影響によるヘイズという煙が飛んでくる程度です。自然災害が少ないことは、シンガポールに移住するメリットと言えるでしょう。

メリット28:医療機関のレベルが高い

シンガポールの医療機関は世界の中でもトップレベルで、基本的にどんな治療でも高い技術で受けられます。医療レベルが高いことは、シンガポールに移住するメリットと言えるでしょう。

メリット29:金融商品や保険商品が豊富

シンガポールには、日本では決して買うことができないような利率で回る金融商品や保険商品がたくさんあり、年利7%ぐらいで回ることも当たり前。バラエティー豊富な金融商品や保険商品があるという点は、シンガポールに移住するメリットと言えるでしょう。

メリット30:政府に機動力がある

コロナ対策で話題を呼んだシンガポールですが、シンガポールは小国であるため政府に機動力があり柔軟な対応を常に取ることができます。政府に柔軟な頭があるということは、シンガポールに移住するメリットと言えるでしょう。

他にもシンガポールに住むメリットはまだまだありますが、きりがないのでこのあたりまでにしておきます。

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シンガポールに移住する・働くデメリット10選

ここでは、シンガポールに移住する・働くデメリットについてお話しします。

デメリット1:物価・生活費が高い

これは皆さんが既に知っていることだと思いますが、シンガポールの物価は確かに高いです。ローカルのスーパーであれば日本より安いこともあるものの、一般的な物の物価は高めです。物価が高いことは、シンガポールに移住する・働くデメリットと言えるでしょう。

デメリット2:お酒が高い

シンガポール在住者は「シンガポールはお酒が高すぎる!」と口々に言います。ちょっと良いレストランでお酒を注文しようものなら一杯1,500円ほどかかるところも少なくありません。お酒の値段が高いことは、シンガポールに移住する・働くデメリットと言えるでしょう。

デメリット3:タバコが高い

シンガポールはタバコの値段が高いです。一箱あたりおおよそ1,000円ほどします。これは喫煙者にとってなかなかの痛手になるはず。タバコの値段が高いことは、シンガポールに移住するデメリットと言えるでしょう。

デメリット4:就職が難しい

海外就職を検討したことがある方ならお分かりになると思いますが、シンガポールでの就職のハードルは非常に高いです。政府が外国人労働者に対する基準を定期的変更するのですが、その基準が年々厳しくなってきています。直近の変更の影響でビザの更新をすることができなくなった日本人も多く、マレーシアやタイへの移住や日本への帰国を余儀なくされているケースも多くあります。就職のハードルが高いことは、シンガポールに移住する・働くデメリットになり得るでしょう。

デメリット5:年中蒸し暑い

シンガポールに四季はありません。また、シンガポールは赤道に近いこともあり年中蒸し暑い日が続きます。このことは、シンガポールに移住する上でのデメリットになり得るでしょう。

デメリット6:食事がオイリー

シンガポール在住者がよく口にすることですが、シンガポールの料理は油っぽいものが多く、シンガポールに移住して肌荒れがひどくなったという話もよく耳にします。肌荒れの原因は、食事のみならず水などの環境も影響してきますが、食事がオイリー(油っぽい)なことは、シンガポールに移住する上でのデメリットになり得るでしょう。

デメリット7:ガム禁止

日本では日頃からガムを噛む習慣をお持ちの人も少なくないと思いますが、シンガポールではそもそもガム自体が国によって禁止されています。ガムが禁止されていることは、シンガポールに移住する上でのデメリットになり得るでしょう。

デメリット8:タバコのポイ捨て禁止

シンガポールでタバコのポイ捨てをすると罰金が課せられます。シンガポール島内には至るところに喫煙エリアがありますが、覆面の警察官が紛れ込んでいることも少なくありません。タバコのポイ捨てが禁止されており罰金が課される可能性があることは、シンガポールに移住する上でのデメリットになり得るでしょう。

デメリット9:政府の一声で政策がすぐ変わる

コロナ対策を見れば明らかですが、政府の掛け声で政策がすぐ変わります。そうなると、明日から急に入国制限がかけられるなどして予定が大きく狂うことも少なくありません。政府の一声で政策がすぐに変わることは、シンガポールに移住する上でのデメリットになり得るでしょう。

デメリット10:シンガポール人のキアス精神

シンガポール人の性格や気質を表す言葉としてキアスという言葉があります。このキアスとは、「人に負けたくない」「人よりも得したい」という意味です。このような気質から、シンガポール人と会話をしているとマウントを取られてると感じることも少なくありません。このことはシンガポールで生活をするデメリットになり得るでしょう。

さいごに

ここまで、シンガポール在住の筆者がシンガポールに移住する・働くメリットとデメリットについて思いつくものをざっくばらんに取り上げてみました。

シンガポールに移住する・働くのは年々ハードルが上がってきていますが、トライする価値は大いにあると思います!

最後に、この記事が少しでも皆さんの役に立っていると幸いです。

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